■一軒家を建てる時の選択肢
注文住宅
売建住宅
建売住宅
中古住宅
一軒家の購入する時に初めに考える選択肢はこれで全てでしょう。
ちなみに売建住宅(ウリタテジュウタク)とは建売と違って購入の契約をしてから設計を始める形態です。
(建ってから売るから建売住宅、売ってから建てるから売建住宅ということです。)
間取りに注文ができ、内装なども業者が用意している選択肢から選べることから建売と注文住宅の間みたいなものです。
■注文住宅
自分次第でかっこいいこだわりの家ができる。しかし他より高い。とにかくこれが特徴ですね。
これの良さは売建/建売/中古住宅の説明の中で話していきます。
■売建住宅
自分は売建と注文住宅で最後まで迷いました。
業者の選定をしている時に最後までの残ったのは
・注文住宅:個人の建築士(小田一級建築士事務所)+工務店(舘野工務店)※在来工法
・注文住宅:ハウスメーカ(2×4住宅)
・売建住宅:売建業者(最終的にはここの建築条件付きの土地を買いました)
売建住宅は一見安くて良い家が建ちそうです。設計に注文もできるし、その上建売とさほど変わらない費用で建てられる。
しかし注文住宅を建てた経験から言わせてもらいます!
・売建住宅は絶対に注文住宅ほど良い家は建ちません!
・注文をつけようとすると実は売建住宅も高くつきます!
まず売建業者は大量生産で儲けを得ようとします。つまり設計に付き合う気なんかさらさらありません。如何に客を言いくるめて簡単で安い設計にさせようとあの手この手で説得してきます。説明資料をみると「xx㎡まで」「設計の打ち合わせは3回まで」とか「xx契約の後は変更できない」「標準外の費用は全て差分をもらいます」など沢山の前提条件でがんじがらめにされます。
自分の建てたい家を建てようと思ったら絶対に3回なんかで設計は終わるわけありません!!自分は設計に20回以上の打ち合わせをしています。3回なんかで決めようと思ったらかなりの妥協をしまくっていたでしょう。
どうしてもその売建業者が信用できず、小田一級建築士事務所の小田さんにサンプルで作ってもらった設計書をそのまま売建業者に見てもらいました。(小田さんごめん。。)
このとおり作ってみたらいくらかかります??
結果は注文住宅と殆ど変わらない費用。。。なんだよ、結局高いじゃん。あのまま売建に頼んでいたらと思うとぞっとします。(あぁ良かった) その結果がわかって直ぐにその業者は選定からはずしました。
最近になってその業者が建てた住宅と注文住宅で建てた我が家を比べてみました。その出来栄えは歴然の差でした。ビックリするぐらいの差でした。我が家を見た友人や出入りする業者の人の殆どが言います。
「他の新築よりもずいぶんいい家ですね」
みなさん、売建業者の言うことは話半分で聞いてくださいね。建売に毛が生えたぐらいの感覚が丁度よいと思います。一生に一度の買い物。確かに傾向としては売建よりも完全な注文住宅の方が高いですが、一生に一度しか買えない我が家なのに、2~3百万の差(私の場合)で妥協しないほうが良いと私は考えます。
その2~3百万の妥協の結果はすごく大きいです。(実際2~3百万ぐらい?かどうかは私もわからないですが、、、)
■建売住宅
建売住宅はどれぐらい見たでしょうか。実際にこの目で見た住宅は10個ぐらいでしょうか。
どれも私的にはがっかりするものばかりでした。どれもこれも安っぽい仕様、細かく間取りを切った作り、今の時代あまり必要性を感じない和室、設計に工夫がみられない。。。
いくら一軒家でもあんまりこれを友達に見せたくないな。。
それが正直な感想でした。これを買ったら自分は絶対後悔する。これなら長い目で見ると損するけど、かっこいいマンションを買った方がまし。という印象。
建売住宅は大衆向けに作ります。かっこ良さなんて求めません。よくある作りでとにかく安く作る事を重視します。求めるのが安さで、それ以外は求めないということなら建売住宅が良いと思います。
実際マンションも含めて一番安上がりなのは売れる土地+建売住宅です。
土地にお金をかけて、価値の下がる建物はとことん安くするということですね。
■中古住宅
この選択肢は私的にはとても「あり」です。一番買い時は築10年前後の中古住宅。
建物の価値が最も下がる10年を経過して売られる住宅は最もコストパフォーマンスが良いです。
そして中古住宅は築年数や間取り、近隣の相場などからある程度機械的に決められるので、実際にお金のかかっている良い家やデザイン性が良いという主観的な要素よりも、そういった機械的な方式で決まってしまいます。そのため一番お得なのは注文住宅でかっこよく作った家を中古で売り出している物件です。(逆に言えば注文住宅でお金かけても中古で売り出すと相場などから安売りされてしまうこともある、ということなのですが。。。)
そして新築物件というのは2割はハウスメーカ・工務店などの利益が含まれています。利益は資産価値にはつながらないので、新築一軒家や新築マンションは買った瞬間2割価値が下がるというのが定説です。(ちなみに一般的にマンション方が一軒家より利益率が高いらしいので、さらに下がるらしいです)
これだけ聞くと中古の方が良いということになりますが、実際周ってみるとわかります。。。
自分の思うような住宅&築10年前後という条件がぴったりマッチした物件を見つけるのはすごく運が良くないと見つからないです。(私も10件以上は見ましたが、全然マッチせず、、まったく見つかる気がしませんでした)
見つけるまでに2年かかったとすると、家賃が月12万だとして288万円かかります。探す為の費用が288万円ということです。自分の場合は早めに見切りをつけて注文住宅にしてみました。
ちなみに売り手も商売上手。そんな私が納得のいくような良い家を安く売るわけもなく、見て周った住宅はそんなに安いという印象は無かったです。
ちなみに欧米などの海外に比べて日本は圧倒的に新築物件が多いです。(欧米は一つの物件を何代も使い続けます) そこで最近国は欧米を見習い新築よりも中古市場を活性化させてるらしいです。5~10年後には比較的見つかりやすくなっているかもしれませんね。
■自分は納得のいく一軒家が欲しいだけだった
売建住宅/建売住宅/注文住宅どれも検討しましたが、その結果わかったのは
・一生に一度の買い物だから後悔したくない
・納得のいく一軒家でないと駄目
初めはそんな自覚は無かったけど、結局この考えから抜けだせなかったようです。
しかしそのおかげで最高の家が建ちました。建売などと比べるとある程度高くなったと思いますが、
後悔するようなことは一切ありません。それが注文住宅の一番の良さです。
だって納得がいくまで考えられる、それが注文住宅ですから。
今はこの家に友達を沢山招待したいと思います。来てくれた友達はみんな「いいなぁ~」と言ってくれます。
その度に私は小田さん(建築士)と館野工務店と注文住宅を一緒に建ててよかったと思います。
【リンク】
一軒家を建てようと思ったきっかけ
一軒家VSマンション 違いを比較して購入するポイント
注文住宅VS売建住宅VS建売住宅VS中古住宅 違いを比較
一軒家を建てる前に土地はどうやって決めた?
建築士・工務店VSハウスメーカ 違いを比較
小田一級建築士事務所との出会い
一軒家の我が家のプロフィール(仕様を公開)